「必見、目的別VP制作のポイント」2/3

つぎに使用する目的別に、それぞれの「VP発注を成功させる5つのポイント」をチェックしてゆきます。

成功のコツ③ 目的別にポイントをつかむ

映画でも、テレビ番組でも、CFでもない、VPというカテゴリーは、形式や内容に決まりが無い分、自由度が高い映像コンテンツです。

これまでの経験をもとに、次のようにVPのカテゴリーをまとめてみました。

決まった枠組みがあるわけではありません。矢印の先にある4つの要素は比率は違うにしろ、ひとつのVPのなかに複数が含まれます。ただ、仮にこう並べてみると、使用ツールの役割を考える上で少し考えやすくなるのではないでしょうか?

 

 

1.セールスプロモーション
Point: 魅せるアイデアとテンポ良い構成、そしてシズル感

タブレットやウェブで手軽に商品情報をつたえる機会が増えました。一方、テレビ以上にザッピングしやすいメディアです。企業の”伝えたい”を狙ったひとの”観たい”に変える工夫がより必要な時代なのだと思います。

また、4Kオーバー映像がもたらす圧倒的な臨場感はデジタルサイネージの付加価値を高める可能性が。街や店頭での映像は、魅せるアイデアとテンポ良い構成、そしてシズル感が大切な要素となります。

 

2. 商業イベント・スペース
Point: 短期集中して、柔軟性とクオリティを担保する体制

商業イベントや商業スペースを彩る大型映像コンテンツ。イベント間近まで、目まぐるしく展示内容の調整が行われ、映像コンテンツの制作状況も例外ではありません。短期集中して、内容に柔軟性を持ちつつもクオリティを確保するには、信頼のおける制作体制が必要です。マルチディスプレイやMCとのやり取り等、コンテンツの構成にも経験的なノウハウが重要です。

 

3. 研修・マニュアル
Point: 会議や研修は大切な社内コミュニケーションの場

研修やマニュアル用途で制作される社内用映像があります。書類やドキュメント類では分りづらいため、映像でざっと理解させるといった目的もあります。ただ、映像に“感情へ訴える力”がある限り、この社内コミュニケーションの機会を使わない手はありません。仕立て方ひとつで、企業リーダーの武器となるインナーブランディングツールへと変わります。

 

4. 工場・ミュージアム
Point: メッセージ性とエンターテイメント性の両立

工場案内ビデオや企業ミュージアム用ビデオなど、来場者に、企業が持つ設備や歴史などを知ってもらうための映像です。伝えたい情報は多く、ボリュームが増加しがちですが、訴求ポイントを明快にし、来場者に伝えるメッセージが最終的に何であるのか? その答えが印象的であるべきです。また関心が散漫にならないように、エンターテイメント的な仕掛けを柔軟に取り入れることで、足を運んで頂いた一般のお客さまの満足度を高めることになります。

 

5. 周年記念事業
Point: 映像=マインドをひとつにする力。企業はどこから来て、どこへ行くのか?

世界的にも企業の寿命が長い日本。毎年数多くの企業が周年記念を迎えます。その事業には、さまざまなエージェントが参入し、得意分野もバラバラのようです。周年記念事業をよりインナーブランディングとして活用する場合、映像コンテンツは関係者のマインドを一つにする重要な武器となります。現企業の姿がどこから来て、どこへ行くのか? それを語ることが出来るのは、その舵をにぎる企業のリーダーなのだと思います。

 

6. 企業プレゼンテーション
Point: 企業が持つ躍動感を立体的に描く

企業自体を紹介する映像は、トップ直轄チームで制作される事もあり、経営陣から現場責任者まで会社組織をとおして、制作チームは向き合う必要があります。企業理念やブランド、中期経営計画などを踏まえると、トップと現場のエネルギーが一つになった姿が見えてきます。そうした企業が持つ躍動感を、パースペクティブを持って利害関係者へ訴えかけられるのは、映像の利点です。

 

 

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  1. VP発注を成功させるコツ Top
  2. 成功のコツ➀ VP(ビデオパッケージ)ってなに?
  3. 成功のコツ② VPのおいしい使いどころ
  4. 成功のコツ③ 目的別にポイントをつかむ
  5. 成功のコツ④ マッチした制作会社をねらえ
  6. 成功のコツ⑤ ワークフローの工夫でコストを抑えろ
  7. おまけ:サモエドフィルムの場合